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■ チョウセンゴミシ / シサンドラ について |
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学名 : Schisandra (Schizandra) chinensis / シサンドラ |
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英名 : Magnolia Vine |
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和名 : チョウセンゴミシ / 朝鮮五味子 |
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科名 : マツブサ科 |
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■ 中国王朝が愛した、5つの味と3つの宝 |
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チョウセンゴミシとは
チョウセンゴミシは、赤い実のかたまりをつける、ツル植物です。中国北部及び北東部、またそこに隣接するロシアや韓国で自生しています。完熟した実は天日干しし、漢方薬として用いられますが、酸味・甘味・塩味・辛味・苦味、その全ての味を持ち合わせていることから“五味子”と言われています。
チョウセンゴミシは、中国王朝や高名な思想家に広く愛されました。これらの人々を強く惹き付けたのが、チョウセンゴミシの持つ美肌作用・記憶力の向上そして催淫作用でした。人々はこれを “チョウセンゴミシの3つの宝” と表現したのです。また、チョウセンゴミシには 精神を落ち着かせる効果や免疫機能を強化する効果もあることが広く知られています。
漢方医に多用されるハーブ チョウセンゴミシ
チョウセンゴミシは中国で大変重要なハーブとして認識されています。その歴史は古く、16世紀に書かれた薬物書の中で既に最高級の評価を得ています。腎臓への強壮作用や肺への収斂作用を初めとした、あらゆる症状に有効な漢方薬として高く評価され、咳・寝汗・不眠症・倦怠感などへの処方薬としても使用されています。
チョウセンゴミシの実には、ジンセンに良く似た強壮作用がありますが、ジンセンに比べその作用は緩やかです。これまでの研究により、チョウセンゴミシには仕事効率の向上・体力の増強。そして疲労感の軽減が明らかになっています。また、緩やかな鎮静作用のほか、76%という高い割合で肝炎の治療に効果があったこと、更に副作用がなかったということは、顕著すべき点でしょう。
チョウセンゴミシの主な成分は、リグナン(シサンドリン、ゴミシン)・シゾアンドロール(schizoandrol)・シトラール・植物ステロール(スチグマステロール、ベータ・シトステロール)そしてビタミンC及びEです。
リグナンとは、多くの植物に含まれる抗酸化物質です。チョウセンゴミシは、精油・多数の酸・リグナンを含む複合体です。種の中にあるリグナン(シサンドリン・ゴミシンなど)には、様々な医学的に有効な作用があると言われています。
チョウセンゴミシの期待される効果及び用途
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抗酸化作用 |
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呼吸器の改善(肺の浄化) |
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強壮作用 |
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心血管機能の改善(血行促進・降圧) |
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